生産管理の基礎知識 DX・生産管理システム

BOM(部品表)の構成と4つの考え方

サマリ型・ストラクチャ型など、部品のまとめ方の違いを図解。製品や管理目的に合う構成を考えます。

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BOM(部品表)の構成と4つの考え方の参考画像

BOMには、部品を一覧にする方法や、親子関係を階層で表す方法などがあります。この記事では、サマリ型・ストラクチャ型・ハイブリッド型・パラメトリック型という4つの考え方を紹介します。呼び方や分類はシステムによって異なります。

この記事の目次 全5項目
BOM(部品表)の構成と4つの考え方の図解
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業界や扱う製品の性質に合わせて、使い分けていくことが望ましいです。順に見ていきましょう。

サマリー型

サマリー型の図解
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まずはサマリ型です。サマリ型とは、一つ一つの製品ごとに並列に必要な部品を記入していく方法です。部品の追加や仕様変更があった場合の対応も容易である点が特徴です。「どの部品が」「どれくらい必要なのか」が一目でわかるレイアウトなので、設計部門や調達部門で活用されます。

必要部品の全体像を把握しやすい一方、同じ部品を複数の中間組立品で使う場合などは、変更の影響範囲を別に確認する必要があります。反対に工程の流れやリードタイムの管理が難しいので、工程ごとに管理するような業態には不向きと言えます。

ストラクチャー型

ストラクチャ型は、製品・中間組立品・部品の親子関係を階層で表す方法です。組立順序そのものは、工程情報とあわせて確認します。ストラクチャー型を用いることで、製品が完成するまでの流れをわかりやすくすることが可能になります。必要な部品を階層構造でまとめるため、「どの工程でどんな部品が必要になるのか」を容易に把握できるわけです。

部品構成を階層で追えるため、所要量の展開や原価の積み上げに使いやすいのが特徴です。リードタイムや工数を計算するときには、工程や作業区の情報も必要です。構成が複雑になるほど、変更管理のルールが重要になります。

部品のまとめ方を比較する

サマリ型
製品に必要な部品を一覧で把握する。親子関係は別に管理する
ストラクチャ型
製品・中間組立品・部品を階層で表す。工程順序や作業時間は工程情報と組み合わせる

ハイブリッド型・マトリクスによる管理

共通部分と個別仕様の部分を組み合わせて管理する考え方です。製品と部品の対応をマトリクスで表す方法もありますが、「ハイブリッド型」と「マトリクス型」は常に同じ意味で使われるわけではありません。受注を受けてから生産するBTOなど特注品の製造に適している管理方法です。

中間までの過程はストラクチャ型を用いて標準仕様で製造し、最終段階ではサマリ型を用いて顧客のニーズや仕様に応じたカスタマイズや仕上げが可能です。標準品や規格品の「繰返生産」と、個別品や特注品の「個別受注生産」との両方に対応していることから、利便性の高い方法と言えるでしょう。

管理方法の異なる設計部品表と製造部品表を一元化することも可能ですが、システム上の管理が複雑になりがちなのがデメリットとも言えます。

パラメトリック型

パラメトリック型の図解
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そして最後が、パラメトリック型です。基本となる製品の色違い・サイズ違い、オプションが異なるなど、バリエーションが豊富な製品の管理に適しています。選択した仕様や条件に応じて、部品や数量を決めるルールを設定し、必要な構成を生成する仕組みです。複数のバリエーションの製品を製造する場合、通常は、バリエーションを考慮したそれぞれのBOMを登録・管理しなければなりません。

しかし、この管理方法であれば、顧客が求める複数の仕様に応じたバリエーションごとのBOMを自動生成できます。そして結果として、仕様ごとのBOMを1つひとつ作成・精査する手間を省け、全体的な工程の時間短縮が可能です。

おわりに

今回はBOMの型を解説しました。今使っているシステムに合わせているだけ、という人も多いかと思いますが、様々な種類のBOMがあることを知っておけば、抱えている課題を解決できる可能性も高まります。視野を広くもって改善できる人材を目指していきましょう。