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設計BOM・製造BOMなど、用途による違い

設計・製造・販売・購買・保守では、必要な部品情報が違います。業務の流れとBOMの役割を整理します。

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設計BOM・製造BOMなど、用途による違いの参考画像

一口にBOMといっても、管理やプロセスの違いによって、様々なBOMがあることを知っていますか?生産管理をしていて、MRPのために使っているBOMはあくまで数あるBOMのうちの一つです。製造業における業務プロセスの中で最適なBOMを用意して活用していく仕組みが重要です。

それぞれの役割を順に見ていきましょう。

この記事の目次 全7項目

業務プロセスとBOM

業務プロセスとBOMの図解
業務プロセスとBOM図を押すと拡大できます

まずは業務プロセスを見ていきましょう。受注から調達・生産・出荷・販売までのプロセスを最適化することをSCM(サプライチェーンマネジメント)と言います。そして、製品企画から、設計、試作、保守、分析といった流れをECM(エンジニアリングチェーンマネジメント)と言います。

こういった業務プロセスにおいて、メインとなるのは設計で使用するE-BOM、製造現場や生産管理が使用するM-BOMの二つです。会社によって、また、扱うシステムによって、調達業務で使用するP-BOM、販売業務で使用するS-BOM、補修品やサービスパーツに関するS-BOMなどもあります。

以下は、用途別の代表例です。特にP-BOMやS-BOMなどの略語は会社・製品によって意味が変わるため、名前だけで判断せず、管理対象を確認しましょう。

E-BOM(設計部品表)

E-BOM(設計部品表)の図解
E-BOM(設計部品表)図を押すと拡大できます

E-BOMは設計部品表です。製品の設計仕様を満たすために必要な部品と、その構成を開発・設計部門で管理します。図面や技術文書と関連付けて使います。CADや図面、技術ドキュメントなどの設計情報から出力したデータを、ストラクチャ型の階層構造で登録。必要な部品数や構成、技術情報などを管理できます。

M-BOM(製造部品表)

M-BOM(製造部品表)の図解
M-BOM(製造部品表)図を押すと拡大できます

M-BOMは製造部品表です。生産管理や製造部門が、実際につくるための部品構成を管理します。これは、先ほどの設計部門で管理するE-BOMに対して、部品の組み立て順序や加工工程などの情報が追加され、製造部門で活用される部品表のことです。設計上の構成と実際の組立単位が異なる場合は、E-BOMをもとに製造しやすい構成へ整理します。工程順序や作業時間は、工程表などの情報と関連付けて管理します。

このM-BOMの情報をもとに生産スケジューリングや生産指示、加工リードタイムを考慮した部品手配、進捗管理などが行われます。

S-BOM(販売部品表)

S-BOM(販売部品表)の図解
S-BOM(販売部品表)図を押すと拡大できます

そして次が、S-BOM(販売部品表)です。これは営業部門や販売部門で使われる部品表で、販売支援システムと連携して使用されることが多いです。販売に関する情報を一元的に管理できるため、主に販売支援で活用されます。企業によってはMーBOMをそのまま販売部品表として用いるケースもあるので、あえて区別をせずに使用している会社も多いかもしれません。

P-BOM(購買部品表)

P-BOM(購買部品表)の図解
P-BOM(購買部品表)図を押すと拡大できます

そして次がP-BOM(購買部品表)です。これは、購買部門にて調達する部品をまとめた部品表のことを指します。発注する数量や発注価格、仕入れ先の情報など、さまざまな情報をまとめているので見積もりを容易に作成できます。M-BOMを使う場合も、購買用の情報を別に持つ場合も、設計変更や仕入条件の変更が確実に伝わる仕組みが必要です。

S-BOM(保守部品表)

S-BOM(保守部品表)の図解
S-BOM(保守部品表)図を押すと拡大できます

そして最後がS-BOM(サービス部品表、保守部品表、メンテ部品表)と呼ばれるものです。保守・メンテナンスで使う交換部品や、その適用機種を管理します。製造番号や顧客情報と連携させることで、納入済み製品に合う部品を確認できます。販売用のBOMもS-BOMと呼ぶ場合があるため、略語の定義を共有しましょう。

おわりに

今回は業務プロセスとBOMの関係性について解説しました。近年は「統合化BOM」というキーワードも出てきています。ぜひ、広い視野をもってBOMと向き合っていきましょう。